ヒトリダチ

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2013年 8月21日(水) 晴れ

最近行ったパン屋とカフェ

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ブーランジェリー 「麻や」
静岡県は浜松の、とても人気のあるパン屋さん。市外から予約して来るひとも居るとか。ぼくが行ったときは運良くパンは揃ってました。
あんぱんなどの小さいものから惣菜系、パイ生地にフルーツを乗せたもの、自家製酵母のずっしりしたものまで、幅広くつくっているお店でした。売り場は小さめですが、店員さんも含めて良い雰囲気です。
パンもそれぞれ味がしっかりしていて美味しかったです。

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西荻窪 古民家カフェ 「Regendo(りげんどう)」
小さな中庭がある古民家が、ゆったり落ち着けるカフェになっていました。その日のランチは和食を基本に、繊細な創作料理というのでしょうか、食べる前に見る人を楽しませてくれるようなものでした。
残念ながらランチを頼まなかったので、詳しくはわかりませんが、コーヒーは苦味の美味しいすっきりしたものでした。
作家さんの器や小物なども置いてあり、また行きたいカフェのひとつになりました。中の写真を撮って無いことがとても残念。

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大阪の天然酵母パン 「世界」
先日、大阪にフィギュアスケートを観に行った時に立ち寄ったパン屋さんです。天然酵母パンが並び、一般的な小さなパンも揃っている、住宅街にあるお店でした。
夕方に行ったので種類が少かったですが、カンパーニュやレーズンくるみ、ライ麦のパンなどを買えたので良かったです。種類が豊富な分、昼間はいろんな人がきて賑わってるんだろうなと想像出来ました。
カンパーニュは程よい酸味で美味しかったです。

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神奈川県伊勢原市 「ムール ア・ラ ムール」
このお店は自ら製粉工場を持ち、石臼で挽きたてのものを使用しています。しかも「湘南小麦」という、神奈川県内の契約農家が栽培しているこだわりの小麦を使っています。ここも種類を多く揃えており、ぼくが始めて来た時は15時過ぎで完売閉店していました(閉店は確か19時)。なので今回で2回目。
とにかくバゲットが美味しいです。全粒粉も入っていて、食べた時の香りも強く、バゲット好きにはおすすめします。

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箱根のパン屋 「麦師(むぎし)」
箱根湯本の近くにある和風な構えのお店。実はここも、ムール ア・ラ ムールと同じ湘南小麦でパンを焼いています。
麦師とムール ア・ラ ムール、そしてぼくの家の近くのブーランジェリー マナベというパン屋さんは繋がりがあるようで(修行もとが一緒?)、それぞれが湘南小麦で美味しいパンをつくっています。やっぱりバゲットのようなシンプルなパンの美味しさが目立ちます。

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神奈川県厚木市 「Happy Cafe 食堂」
お店の前にあるオレンジ色のワーゲンバスが目印。油の使用を抑えたスパイシーカレーと、豆乳のドリアが人気のカフェ。
七沢温泉という、神奈川県で有名なツルツル温泉があるのですが、その近くにあります。
20年くらい前は焼肉屋さんだったという建物を、良い感じでカウンターと座敷のあるカフェにしてあります。
お昼を食べた後に行ったので、カレーやドリアは頼まず、なぜかサラダとエスプレッソという組み合わせで注文。。サラダは盛り付けが綺麗でした。エスプレッソも美味しかったです。
七沢温泉にはちょくちょく来るので、カレーなどはまたその時に。
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by nipponhike | 2013-08-21 16:31 | ■見学

2013年 8月11日(日) 晴れ

材料からつくる、中津箒。

今日は箒について。
高性能な掃除機もいいけど、ちゃんとした日本の箒が欲しいと思ったので調べてみたら、素晴らしい箒を神奈川県でつくっている人たちが居ました。

神奈川県愛甲郡愛川町中津。
丹沢山の麓に宮ヶ瀬湖という、開放感のある気持ちいい湖があります。そこから相模川に繋がる、綺麗で穏やかな流れの中津川沿いに、中津箒の制作や展示、販売を行っている蔵(お店・ギャラリー)がありました。

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明治の頃、中津では一大産業として沢山の箒がつくられ、多くの職人も居たそうですが、 近代化が進み生活様式などの変化に伴い、箒はだんだんつくられなくなりました。(何だか杉と似ている。)

職人がつくる箒は軽くて、丈夫で、形も美しい。そんな箒を、このまま無くしてしまうのはもったいないと思った代表の柳川直子さんを中心に、現在ベテランや若手の職人さん5人ほどで箒をつくりながら、展示やワークショップなどのイベントを通して、全国に中津箒を広めようと活動されています。

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ここは蔵の一階。女性の職人さんがひとり、箒づくりをしながら蔵の留守番をしていて、中津箒についていろいろ教えていただきました。この方は武蔵野美術大学を卒業されたそうです。
柳川さんが中津箒の復興を始める際、武蔵美の大学院で勉強をしていたこともあり、若手の職人さんは武蔵美出身の方が多いとか。

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箒には用途によって種類が幾つかあるようですが、良くみると加工の仕方というか、作り込みの方法も職人さんによって違いがありました。時代によるかたちの流行などもあったようで、箒にもその時のトレンドがあったことがとても面白いです。
箒をまとめているヒモは針金だったり草木染めなどで染めたものだったりして、このヒモの素材や配色で箒の印象が全く変わってきます。ここ中津箒では、かたちや色を選んで自分好みの箒をつくってもらうこともできるようです。

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二階には小さな箒も並べられていましたが、見てくださいこの繊細な仕事。工芸品のような美しいかたち。いつまでも眺めていられそうです。これをつくっているのは、京都で箒職人をしていたベテランの方です。

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今の時期は、材料である「ホウキモロコシ」の収穫期だったようで、蔵の中には束ねた箒のもとが積み上げられていました。

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裏の庭では、収穫したばかりのホウキモロコシが干してありました。
このホウキモロコシ。自分たちの畑で無農薬栽培で育てられています。最近の箒は中国などから材料を取り寄せているのがほとんどですが、国産の適度なしなりと丈夫さを求めて自社栽培に至ったそうで、国産の材料で国内生産は大変希少ということでした。
ちなみに、畳の多い関東地方ではホウキモロコシ、板の間の多い関西方面ではシュロで箒がつくられていて、地域で使う素材が違っていたと聞きました。

箒は、畳から使い始めて、古くなると板の間用、次は土間、玄関、というように箒の劣化にあわせて使われていたようで、現代の工業製品にはない品の良さを感じました。
そんな箒を、材料から育ててつくっている人たちが、自分の住む神奈川県にいることを、ぼくは誇らしく思います。
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by nipponhike | 2013-08-17 14:20 | ■見学

2013年 8月5日(月) 晴れ

バイオマス収入材から始める 副業的自伐林業

久々の更新ですが、何だか難しいタイトルになってしまいました。
これは林業に関する本で、3月頃にたまたま見つけて、最近読み直しているところです。

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この本、四国は高知県に拠点を置く「NPO法人 土佐の森救援隊」で活動している、中嶋健造さんが書いたものです。

「現在の荒れた森を良くしていくには、森林組合のような大規模なプロ集団の林業だけではなく、個人や少人数で行う、誰でもできる小規模な林業が必要だ。」
という考えのもと、森林ボランティアから始まったNPO法人土佐の森の活動や、そこで林業を学んだ人たちが独立していった具体的なやり方や様子、森林の保全をする事がその地域の活性化にも繋がっていくという仕組みづくりである「土佐の森方式」についてなど、ぼくにとってはとても興味深いことがいろいろ書かれている本です。

荒れていく森の原因には、その地域の過疎化が関係していることが多いようです。ぼくも旅の途中でそのようなことを何度か耳にしています。
土佐の森では、そのような地域にUターン・Iターンしてくる方や、仕事を捜している若者に林業の仕事を紹介するなどして、山主やその他の人たちと一緒に、地域ぐるみで森と町を元気にしていく取り組みに力を入れているようです。

土佐の森方式の特徴として、「地域通貨」というものがあります。
山から運んできた木は、集材場に持っていき、そこで買い取ってもらうのですが(主に木質発電やボイラー、パルプの原料などのバイオマス材として使われる)、そのお金の一部が「モリ券」という地域通貨になります。この通貨の財源はNPOの事業費や木材の収入、地元自治体などから確保し、地元商店で使えることが出来ます。これによって森が良くなり、その恵みで村や町が潤い、地域全体が活気づくという素敵な仕組みのひとつです。
土佐の森方式は、森林と地域活性化の成功例として、全国の同じような環境の地域に広まりつつあるようです。

「林業は森林組合などのプロがやるもので、一般人にはなかなか出来るものではない。」というのが一般的な考え方ですが、土佐の森の人たちは「林業はやる気のある人、やりたい人ができるのだ。」という前提で、そんな人たちの為の林業への入り口として森林ボランティア活動を行っています。「誰でもできるよ」という考え方や、そこまでの仕組みづくりを確立している土佐の森が素晴らしいと思いました。

ボランティア活動なら道具は貸してもらえ、軽トラとチェーンソーがあれば副業的に仕事ができる。さらにステップアップしたい人は最小限の道具や機械で、本業として自伐林業を行うことができる。そしてこれは全国の山林に通用するやり方であるということ。
このように、その人がどれだけやりたいかによって、やり方のベースが用意されているのも、興味のある人にとっては林業の入り口としてとても心強いのではないでしょうか。

これは、ぼくにとってもすごく良いヒントになりました。パンづくりをしながら木こりをやるようなお店、もしかしたら木こりがメインでパン屋は週末とか。自分の生活や、お店の経営自体が森の循環になるのがぼくの理想です。でも世の中そんなに甘くないことも最近なんとなく分かってきましたが。。可能性は広がりました。

土佐の森では、「薪」燃料をシンプルで低コストなバイオマス資源として改めて推奨しています。
最近では木質ペレットがバイオマス燃料として知られていますが、ペレットを生産する大きな設備が必要で、原木からの加工となると更にコストが掛かかってしまい採算が合わないことが多く、事業として難しいのが現実にあるようです。

そんな中、いまは高性能な薪ボイラーがあります。なんと乾燥させていない細めの丸太なら燃やせる燃焼効率の良さです。最近は温泉施設でたまに大きなボイラーを見かけます。年間のガス使用料もかなり節約できるみたいです。ぼくが山の近くで暮らしているとしたら、家庭で使えるサイズのボイラー欲しいです。あと薪ストーブもあったら楽しいですね。

長々と書いてしまいましたが、パンづくりがひと段落したら、土佐の森で1~数ヶ月の研修をお願い出来ないかと考えています。いろんな可能性が確実に広がると思うので。
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by nipponhike | 2013-08-05 03:15 | ■日記