ヒトリダチ

2014年 10月 28日 ( 1 )

2014年 10月24日(金) 晴れ

薪窯見学 パン・ド・ナル

千葉県茂原市にあるパンや「パン・ド・ナル」さんにお邪魔して、手づくりの薪窯を見せていただきました。

お店のある茂原市は、横浜からみると反対側の海寄りになるので少し遠いイメージでしたが、高速道路で移動してアクアラインを利用すると、した道を入れても1時間半で到着できました。

田園風景の静かなところで、少し起伏した一画にお店があります。

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パン・ド・ナルさんには前々から行きたいと思っていて、急に時間が出来たので前日に電話してみると、快く承諾してくださりました。
僕がお邪魔した時にはご主人は居ませんでしたが、前日に電話対応してくれた奥さんが販売に立っていて、どうぞどうぞと製造室に入らせてくれました。

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もともとはガレージだった建物を改装してつくったお店に、3カ月かけてつくりあげた石窯の総重量は15tほどと、かなりの重さになります。それだけにコンクリートの基礎も鉄筋を使い、しっかりとつくってあるようでした。
窯の鉄製の扉や、入り口の看板などは愛知県の鉄の工芸家の方に作製を依頼したそうです。機能的ながら、こだわりのつくりこみが素敵なものでした。

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扉の中も見せていただきました。1m四方くらいの空間が耐火レンガでつくられています。上面はアーチになっていて、カマボコ型です。奥の壁に煙突への排気口がつくられてました。

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扉の上方に取っ手がついています。これは奥の煙突にある蓋とつながっていて、取っ手部分を押したり引いたりすることで、空気や熱を流したり止めたりすることができるようです。
火を焚いている時は蓋を開けることで、燃焼効率を上げながら排気を促し、パンを焼く時は熱が逃げないように蓋を閉じるなど、排煙と保温の調節が可能になっています。

さらに上には小さめの煙突がありますが、これは扉から漏れてしまう煙を部屋の外へ逃がす為のものです。これによって、部屋の壁や天井がススだらけになってしまうのを防ぐことができます。

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窯の下部分にある扉は、焚き火の際の吸気口として、更に灰や炭を落とすスペースとして機能するようです。
吸気の扉は、開ける大きさを3段階にでき、空気の量(速度)を調節できるようになっていました。
上の扉を開けると、床面に蓋があります。それを外すと口があり、下のスペースに灰を落とすことができ、そして吸気の入り口にもなっているということです。

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メインの煙突は、お店の手前に出てきます。その煙突を囲うようにレンガが積まれていて、下には植物を植えられるスペースもつくられています。お店の正面にレンガづくりのものがあることで、雰囲気がとても良いです。

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お店の前には、薪が積まれていました。これらは近所の方々から戴いているそうで、取りに行くのが追いつかないくらいだとおっしゃっていました。
その地域でもらった木でパンを焼いて、お礼をパンでお返しする。そんなご近所付き合いもいいですね。

前日に電話はしたものの、急な訪問にも関わらず、親切に対応してくださった奥さんに感謝いたします。ご主人がいる時に行けば、もっと詳しく説明していただけるということなので、また機会を伺ってお邪魔したいと考えています。

本格的な石窯を自分でつくりたいと思った時、まず専門的な本がなかなか見つからないことに気が付きます。そんなこともあって、実際にお店で使っているものを見せていただけることはとても勉強になりました。特に吸気と排煙、保温に関して、設計の段階でとても良く考えられていることがわかり、つくり手の創意工夫に感動しました。
30分ほどお邪魔してしまいましたが、とても楽しく、そして今後の励みになりました。また一歩か半歩か、前進できたと思います。ありがとうございました。
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by nipponhike | 2014-10-28 12:36 | ■見学