ヒトリダチ

2013年 08月 05日 ( 1 )

2013年 8月5日(月) 晴れ

バイオマス収入材から始める 副業的自伐林業

久々の更新ですが、何だか難しいタイトルになってしまいました。
これは林業に関する本で、3月頃にたまたま見つけて、最近読み直しているところです。

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この本、四国は高知県に拠点を置く「NPO法人 土佐の森救援隊」で活動している、中嶋健造さんが書いたものです。

「現在の荒れた森を良くしていくには、森林組合のような大規模なプロ集団の林業だけではなく、個人や少人数で行う、誰でもできる小規模な林業が必要だ。」
という考えのもと、森林ボランティアから始まったNPO法人土佐の森の活動や、そこで林業を学んだ人たちが独立していった具体的なやり方や様子、森林の保全をする事がその地域の活性化にも繋がっていくという仕組みづくりである「土佐の森方式」についてなど、ぼくにとってはとても興味深いことがいろいろ書かれている本です。

荒れていく森の原因には、その地域の過疎化が関係していることが多いようです。ぼくも旅の途中でそのようなことを何度か耳にしています。
土佐の森では、そのような地域にUターン・Iターンしてくる方や、仕事を捜している若者に林業の仕事を紹介するなどして、山主やその他の人たちと一緒に、地域ぐるみで森と町を元気にしていく取り組みに力を入れているようです。

土佐の森方式の特徴として、「地域通貨」というものがあります。
山から運んできた木は、集材場に持っていき、そこで買い取ってもらうのですが(主に木質発電やボイラー、パルプの原料などのバイオマス材として使われる)、そのお金の一部が「モリ券」という地域通貨になります。この通貨の財源はNPOの事業費や木材の収入、地元自治体などから確保し、地元商店で使えることが出来ます。これによって森が良くなり、その恵みで村や町が潤い、地域全体が活気づくという素敵な仕組みのひとつです。
土佐の森方式は、森林と地域活性化の成功例として、全国の同じような環境の地域に広まりつつあるようです。

「林業は森林組合などのプロがやるもので、一般人にはなかなか出来るものではない。」というのが一般的な考え方ですが、土佐の森の人たちは「林業はやる気のある人、やりたい人ができるのだ。」という前提で、そんな人たちの為の林業への入り口として森林ボランティア活動を行っています。「誰でもできるよ」という考え方や、そこまでの仕組みづくりを確立している土佐の森が素晴らしいと思いました。

ボランティア活動なら道具は貸してもらえ、軽トラとチェーンソーがあれば副業的に仕事ができる。さらにステップアップしたい人は最小限の道具や機械で、本業として自伐林業を行うことができる。そしてこれは全国の山林に通用するやり方であるということ。
このように、その人がどれだけやりたいかによって、やり方のベースが用意されているのも、興味のある人にとっては林業の入り口としてとても心強いのではないでしょうか。

これは、ぼくにとってもすごく良いヒントになりました。パンづくりをしながら木こりをやるようなお店、もしかしたら木こりがメインでパン屋は週末とか。自分の生活や、お店の経営自体が森の循環になるのがぼくの理想です。でも世の中そんなに甘くないことも最近なんとなく分かってきましたが。。可能性は広がりました。

土佐の森では、「薪」燃料をシンプルで低コストなバイオマス資源として改めて推奨しています。
最近では木質ペレットがバイオマス燃料として知られていますが、ペレットを生産する大きな設備が必要で、原木からの加工となると更にコストが掛かかってしまい採算が合わないことが多く、事業として難しいのが現実にあるようです。

そんな中、いまは高性能な薪ボイラーがあります。なんと乾燥させていない細めの丸太なら燃やせる燃焼効率の良さです。最近は温泉施設でたまに大きなボイラーを見かけます。年間のガス使用料もかなり節約できるみたいです。ぼくが山の近くで暮らしているとしたら、家庭で使えるサイズのボイラー欲しいです。あと薪ストーブもあったら楽しいですね。

長々と書いてしまいましたが、パンづくりがひと段落したら、土佐の森で1~数ヶ月の研修をお願い出来ないかと考えています。いろんな可能性が確実に広がると思うので。
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by nipponhike | 2013-08-05 03:15 | ■日記