ヒトリダチ

2011年 12月 05日 ( 1 )

2011年 11月26日(土) 晴れ

NPO法人ベルデ:杜の見学会

今年の5月。日本の森林を知るための旅に出て、出発した初日に東京都青梅市に行きました。

山や森の多い青梅。そこには人工林の間伐材を利用した薪窯パンを焼いている、「木の葉パン」というお店があると友人から教えてもらっていたので、立ち寄ってみました。
ここは、間伐材でパンが焼けることを初めて知り、後にパン屋を目指すきっかけになった場所です。

「木の葉パン」では、お店の背後にある広い森林から伐った間伐材を利用しています。その森林「青梅の杜」を管理しているのが「多摩農林」という森林組合と「NPO法人ベルデ」という非営利団体です。

そして今回、ベルデが管理・利用している森の見学会があると友人が教えてくれたので、一緒に見学へ行くことになりました。

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およそ360haが管理されている青梅の杜は、奥多摩の山々へ繋がる入口のような位置にあります。
この山では石灰岩が多く採れる場所もあり、昔は麓に石灰を採種するような工場が建っていた時もあるようです。

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尾根まで登っていくと、ナラの群生に出会えました。こんなにナラがたくさんある場所に来るのは初めてだったので、少し感動しました。山形や長野では海外からの害虫による「ナラ枯れ」問題が深刻ですが、こちらでは健康的に秋を迎えているようでした。

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尾根を降りた所には、多くの薪が均等な長さで保管されていました。なんとこれが「木の葉パン」で使われる燃料でした。5月に食べたパンの薪がこの森の恵みであることを改めて実感出来てうれしく思いました。全ては山や海の恵みで成り立っているということを森やパンが気付かせてくれます。

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写真のモミジは、過去に500本の広葉樹や照葉樹を植林した時のものです。
日本の森は基本的に山なので、急な斜面で行う間伐や植林は想像するだけで大変な作業ですが、この地道なことが森の再生に繋がってます。継続的に、コツコツと。

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青梅の杜は、東京都では初めて「FSC・COC森林認証」という、森林管理・木材の加工や流通に関して、国際的な協議会において認められた森です。消費社会の中心ともいえるような東京で、このような森林があることは、とても大きい意味があると思います。
ベルデでは昨年、名古屋で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)という場にも参加して、青梅の杜の生物多様性の復元や維持活動の報告をするなど、積極的な取り組みを行っています。

このような人たちの活動や森林の現状と、日常生活の中で森を感じる機会が少ない人たちを、自分なりのパンカフェで繋げていけたらと考えています。
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by nipponhike | 2011-12-05 20:20 | ■見学