ヒトリダチ

2011年 09月 27日 ( 3 )

2011年 9月27日(火) 晴れ ②

泡の湯 お客さんから山の情報

お湯から上がり帰る支度をしていると、後から入って来たおじいさんに声を掛けられ、マタギのことや山についての話になりました。

最近は秋になると「猿」が降りて来て、トウモロコシなどの農作物を荒らしたり、道路の真ん中に堂々と座り込んでしまったりなど、町の人は困っているようです。

「集落の人間が減ることで、集落の力が弱まり、動物が侵入してくるようになる。自然は思っているよりしたたかだ。」以前お話を伺った知床自然センターの人の言葉が浮かんできました。

昨日の館長の話では、「ナラ枯れ」や「ブナの葉喰い」が問題になっていて、どちらも害虫によるもののようです。その原因のひとつとして、「人が森を使わなくなった」ことも考えられるようです。
自然林でも、動物や人が程よく森を使うことで、森林は健康に保たれると前にも聞いたことがあります。「害虫」というよりも、窮屈な森を整理するための「森の使い」なのかもしれません。

最近は杉の花粉の量も増えていると聞きます。それは「森の叫び」なんじゃないかと誰かが言っていました。もう一度、森と暮らすことを考える人が増えたらいいなと思います。

a0199145_20285879.jpg

[PR]
by nipponhike | 2011-09-27 20:27 | ■見学

2011年 9月27日(火) 晴れ ①

小国町 泡の湯温泉

昨日はマタギの館の前で寝ました。今日は文句なしの晴天で、小玉川の谷から遠くまで見渡せる山々と、キラキラと流れる川のおかげで、とても気持ちの良い朝を迎えることが出来ました。

マタギの館は本日休館日のため開きません。もう少しマタギのビデオを見たいのと、もしかしたら館長の話を聞けるんじゃないかと思い、明日まで留まることにしました。

飯豊山。間違いなく登山日和な日だったのですが、充分な準備をしていないのと、残念ながら今の僕には旅をする以外の元気が残ってないという状態のため、今後の楽しみとして取っておくことにしました。山は逃げない。

ということで、小国町の秘湯といわれる「泡の湯温泉」でゆっくりすることにします。ここは珍しい「炭酸温泉」で、白く濁ったお湯をよく見ると、細かい空気の泡であることが分かります。先輩に教えてもらった九州の「ラムネ温泉」を思い出しました。

a0199145_20225829.jpg
「源泉かけ流し・温度無調整」の泡の湯は丁度いい温度でゆっくり浸かることができます。ここは2~3人分の広さですが、僕が入った時は貸切り状態でした。
[PR]
by nipponhike | 2011-09-27 20:21 | ■日記

2011年 9月26日(月) くもり

山形県西置賜郡小国町大字小玉川535-1:マタギの館

山形県の小国町という、新潟県との県境に近い町まで来ました。今日は小国町の小玉川(こたまがわ)にある「マタギの館」という資料館を見学します。

a0199145_9182922.jpg
小国町の山奥にある飯豊山(いいでさん)は日本百名山のひとつで、国立公園に指定されている地域です。その麓にある小玉川という集落が、マタギの里として有名で、ブナやナラなどの自然林に囲まれた、小川がとても綺麗な場所です。

a0199145_9183795.jpg
昭和30年頃の集落の写真。一年の半分は冬といわれる豪雪地帯に、この建屋で暮らしていたそうです。カモシカの毛皮を防寒着にして、暖を取りながら厳しい冬を過ごす情景が目に浮かびます。

a0199145_9183996.jpg
写真中央にあるのが「クマ槍」。
「鉄砲の無い時代、クマを戦いに適した場所に追い出して、そこでクマを驚かせる。クマは怒ると立ち上がるので、その時にクマの月の輪(胸にある模様)を狙って突く。」と書いてありました。槍は2mくらいの長さです。村を守るため、養うためにマタギは命がけでクマと戦っていたことが想像できます。

クマを捕らえると、その肉などの配当は、初心者でもベテランでも平等に分け与えることが決まっていたそうです。絶対服従のシカリ(リーダー)は居ましたが、それ以上に横の繋がりの強さもあることが、自然を生き抜く中で重要だったのではないでしょうか。今後の日本も「横の繋がり」がとても大切なのではと僕は思っています。

a0199145_9184276.jpg
マタギについて書かれた本も幾つか紹介されていました。マタギも謎の部分が多いようで、大学で研究している教授もいます。実は「マタギ」という語源もはっきりせず、江戸時代より前からその様な狩猟集団がいたそうですが、正確な発祥の地や年は分かっていません。縄文時代からの狩猟民族の系譜を伝える「生き証人」ともいわれているので、ずっと昔から山に残り、生きてきた人たちなのでしょうか。

a0199145_9184453.jpg
なんと、「マタギの館」の館長さんは、もともとマタギをやっていた人でした。今日は稲刈りや用事があって、少ししかお話をすることが出来ませんでしたが、阿仁町では全員亡くなってしまったと聞いていたので驚きました。小国町のマタギは何回かテレビで特集されたようで、そのビデオを見ながら最近の自然や動物についてを伺うことが出来ました。
[PR]
by nipponhike | 2011-09-27 09:22 | ■見学