ヒトリダチ

2011年 09月 23日 ( 1 )

2011年 9月22日(木) 晴れ のち 雨

青森県下北郡風間浦村大字易国間字大川目6-7:わいどの木

何とか大間行きのフェリーに乗ることが出来たので、「青森ヒバ」を専門的に扱う木工房「わいどの木」にお邪魔しました。そして、気が付いたら従業員の方と一緒に、作業している自分がいました。

台風15号は夜中のうちに北海道を通過したようで、3時に目が覚めた時には雨も風も止んでいました。フェリーを調べると青森行きが欠航になり、大間行きの9:30発が出航可能となっていたので、4時頃に函館へ出発しました。

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大間フェリーから20分ほどにある、青森の木材として有名な「青森ヒバ」の製材・加工・商品開発を行っている工房「わいどの木」を訪ねます。こちらを経営している村口社長は気さくであったかい方で、工場や保管庫など案内していただきました。

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お店や工場、保管庫はヒバのいい香りでいっぱいです。ヒバには「ヒノキチオール」という成分が多く含まれていて、ヒノキのようないい香りがします。
青森ヒバは、抗菌、防虫、湿気にとても強い特性を持ち、薬剤注入などしなくてもシロアリやダニ、腐りに無縁で、人体には無害。神社仏閣の土台などにも使われるような優れた木材です。
「こんなに優れた木なのに、ハウスメーカーは曲がる、高いといって使いたがらない。木の特性を理解して適材適所に使う目を持っている大工は殆んど居なくなってしまった。」と社長は嘆いていました。

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工房を見ていると「おい、遊んでいけ。」と言われて、板と電動糸ノコを使わせてくれました。久々の工作にワクワクしながら、板を適当に切って紙やすりで仕上げました。楽しい。
そしたらまた社長がやって来て、「泊まってっていいから手伝ってくれ。」と言われて、風呂椅子の仕上げをやることになりました。ダボを打ち込み、それをノコギリで切り落とし、出た部分を紙やすりで平らにします。最後は椅子全体の辺を紙やすりで仕上げて出来上がり。やっぱり楽しいです。

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「おい、丸太が届いたから見てこい。」と言われたので外に出てみると、立派なヒバの丸太がトラックで運ばれて来たところでした。
青森のヒバ林は殆んどが「国有林」なため、買い付けは「競り」になり、その関係で木材価格が高くなってしまう悩みもあるようです。わいどの木では自社で製材・加工する事で、ヒバ材や商品の価格の上昇を抑えて販売しています。
国有林。聞こえはいいけど現場の人に言わせれば、山にとっても人にとっても、もっといいやり方があると社長は言っていました。

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わいどの木では、ヒバ材で建てられた素泊まり宿もやっていて、中の備品もヒバの手づくりでした。いつでも深呼吸がしたくなる気持ちの良い部屋に驚きましたが、より驚いたのは「総ヒバ風呂」です。
つくられて10年も経つというのに、お風呂はヒバのいい香りでいっぱいです。足を伸ばせるヒバの浴槽はとても気持ちが良かったです。

夕飯もご馳走になり、その時に山のことや動物のことについても聞くことが出来ました。
「動物は獲って食べるものだ。」と社長は言っていました。「日本人はもともと狩猟民族。昔は犬やスズメも食べていた。ニホンオオカミが絶滅して、生態系が崩れてしまい、クマも増えている。動物に対して可哀想とかいうのは変だ。」
子どもの時から、山と共に暮らしてきた人の言葉は胸に響きます。

「山や海から食べ物を戴いて生きて来たのに、今は原発などで自然を汚してしまって、どうしようも無い。」大間には原発が建設中です。最近は「自然環境」というものを、より視野を拡げて考える事も必要だなと思っています。そして、「食」を通して伝えられる事は多いなと改めて感じました。
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by nipponhike | 2011-09-23 12:19 | ■見学