ヒトリダチ

2011年 04月 06日 ( 1 )

2011年 4月5日(火) 晴れ

ヒトリダチのきっかけは「クマ」

僕は今、日本の人工林の間伐材を利用した木工製品をつくっていきたいと考えています。そして、モノづくりを通して現在の森林や動物の現状、間伐についてを少しでも身近に感じてもらえる情報発信をさりげなくできるような工房なり、お店をやっていきたいなと思ってます。

無垢の木を削って器や家具をつくる木工に興味を持ちながらも迷っていた僕の心を決めたのは、あるクマの話がきっかけでした。

去年の10月、奥多摩に登山に行く予定だったので、最近出没すると聞いていたクマについて調べていたら、クマを始めとする山の動物が危機的状況にあることを知りました。
去年の夏の猛暑の影響で、冬を越すための秋の実りが日本中の山で凶作だったそうです。本来クマは人をとても恐れていて人間の行動範囲には近づかず、山の奥の奥に住んでいるそうです。だけどエサがなくて、山を移動してもどうしてもエサがなくて、必死に探しているうちに人里に迷い込んでしまい、人に会ってパニックになったクマは暴れてしまって、最悪の場合捕殺されてしまうのです。

ある時、動物の調査の為に山に行った人がクマの親子を見つけたところ、まるまる太った子グマとやせ細った母グマが一緒に歩いていたそうです。
エサのない状況で母グマが出来たことは、自分を犠牲にして子どもを生かすことだったのでしょう。子どもを守るために親がすることは人もクマも変わらないと感じた時、涙が出てきました。里山に降りてきたクマも、もしかしたら子どものために必死にエサを探していたのかもしれない。
そして、冬を越して巣穴から出て来るのは残された子グマだけ。確かに母グマによって子グマは冬を越すことが出来ましたが、親から離れるにはまだ早い時期で、エサをひとりで探すことが出来なかったり、大きい動物に襲われて死んでしまうことも多いようです。

この話を知った時、居ても立ってもいられなくなりました。
このような現状を知ったと同時に、山の動物を苦しめているのが杉やヒノキの人工林の存在が大きいことも知りました。
人工林は、もともと山に生えている自然林(ドングリなど木の実がなる木)を切ってしまい、そこに建築のための木材資源になる杉などの針葉樹を植えたものです(日本の森林の約41%)。その利用されるはずだった木が、海外の木材の輸入量が増えすぎて日本の高い木材が売れなくなり、放置された人工林が日本のいたるところにあるのです。自然林を沢山切った挙句、その後の手入れも出来なくなって、山崩れや洪水が起きたり、住む場所を失った動物が山から降りて来てしまってそれを殺す。人の都合で森や動物がとてもかわいそうな状況にあるのです。

だから僕は、人工林を自然林に変えていく過程で切る木でモノをつくることで、林業の活性化や情報発信(一般の人に如何にさりげなく伝えられるかが重要な気がする。それにはモノづくりが一番有効だと思う。)が出来るようなことをやっていきたいと思ったのです。
なので、昨日の割り箸づくりの見学や5月からの全国をまわる旅は、森の現状や間伐についてをもっと知り、いろんな人との繋がりをつくるという意味で僕にとって重要な意味があります。

うまくいくかはわからないけど。。やってみる価値はあると思ってます。
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by nipponhike | 2011-04-06 08:03 | ■日記