ヒトリダチ

2012年 9月6日(木) 晴れ ①

奈良県吉野町に行ってきました。

ルヴァンは9月5日から11日まで夏休みです。この休みを利用して、奈良県で有名な吉野杉や吉野檜に関わっている方々のお話を伺いに行ってきました。

奈良県の中心部に位置する吉野町周辺では、木目がとても細かく均一で、節が少なく香りの良い「吉野杉」や、「吉野檜」が有名です。
今回は、これらの山の管理や木の製材、商品開発や販売などを行っている吉野町の製材所や製箸所の見学、林業家の方にお話を伺うことが出来ました。

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吉野町には製材所や木工所、製箸所などが集まっています。製材所と言っても、杉を切るところと檜を切るところ、板を切り出すところと柱を切り出すところ、銘木を切るところなど、それぞれが専門の製材所に別れていると聞いて、規模の大きさに驚きました。

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これは吉野杉の板。木目が細かく均一、色も綺麗で、最上級のものだそうです。
むかし、吉野杉はお酒や醤油・味噌などの醸造品の「樽・桶」として使われていました。特に日本酒を扱う際、他の地域の杉に比べて色や香りが移りにくく、目が詰まった木材は水にも強い特性があったため、大変重宝されたそうです。現在ではステンレスや琺瑯の容器に変わってしまったために、樽材としてはほとんど使われていないようですが、最近では60年ぶりに吉野杉の木桶で吉野の日本酒をつくり、イベントなども行っているようです。

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これは製材所で使われている大きな電動ノコギリの刃。この部屋には刃を研ぎ直す設備があり、大きな刃がいくつも保管されていました。

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山で伐って運ばれた木は製材所で柱や板になり、その時に出る端材は製箸所で割箸になります。その割箸づくりで出る木の端も、乾燥工程のボイラーの燃料として使われます。この吉野町では、木材は余すところなく使い切る仕組みが出来ていました。

この他に木材加工所の方や林業家の方にもお話を聞くことが出来ました。30代の若い方が多く、ペレットストーブの推進やインテリア木材の特殊加工、杉と檜のiphoneカバーなど、吉野の木を通してこの地域全体を盛り上げていくエネルギーが伝わってきました。

今回は、吉野材の商品開発や企画を行っている磯崎さんに、半日かけて吉野の木に関わる方たちの現場を案内していただきました。また、吉野が歌舞伎の舞台になっている「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」についてなど話してくださり、歴史と文化と産業が深く関わる吉野の魅力を教えていただきました。お忙しいところ、ありがとうございました。
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by nipponhike | 2012-09-12 03:12 | ■見学