ヒトリダチ

2011年 9月26日(月) くもり

山形県西置賜郡小国町大字小玉川535-1:マタギの館

山形県の小国町という、新潟県との県境に近い町まで来ました。今日は小国町の小玉川(こたまがわ)にある「マタギの館」という資料館を見学します。

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小国町の山奥にある飯豊山(いいでさん)は日本百名山のひとつで、国立公園に指定されている地域です。その麓にある小玉川という集落が、マタギの里として有名で、ブナやナラなどの自然林に囲まれた、小川がとても綺麗な場所です。

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昭和30年頃の集落の写真。一年の半分は冬といわれる豪雪地帯に、この建屋で暮らしていたそうです。カモシカの毛皮を防寒着にして、暖を取りながら厳しい冬を過ごす情景が目に浮かびます。

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写真中央にあるのが「クマ槍」。
「鉄砲の無い時代、クマを戦いに適した場所に追い出して、そこでクマを驚かせる。クマは怒ると立ち上がるので、その時にクマの月の輪(胸にある模様)を狙って突く。」と書いてありました。槍は2mくらいの長さです。村を守るため、養うためにマタギは命がけでクマと戦っていたことが想像できます。

クマを捕らえると、その肉などの配当は、初心者でもベテランでも平等に分け与えることが決まっていたそうです。絶対服従のシカリ(リーダー)は居ましたが、それ以上に横の繋がりの強さもあることが、自然を生き抜く中で重要だったのではないでしょうか。今後の日本も「横の繋がり」がとても大切なのではと僕は思っています。

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マタギについて書かれた本も幾つか紹介されていました。マタギも謎の部分が多いようで、大学で研究している教授もいます。実は「マタギ」という語源もはっきりせず、江戸時代より前からその様な狩猟集団がいたそうですが、正確な発祥の地や年は分かっていません。縄文時代からの狩猟民族の系譜を伝える「生き証人」ともいわれているので、ずっと昔から山に残り、生きてきた人たちなのでしょうか。

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なんと、「マタギの館」の館長さんは、もともとマタギをやっていた人でした。今日は稲刈りや用事があって、少ししかお話をすることが出来ませんでしたが、阿仁町では全員亡くなってしまったと聞いていたので驚きました。小国町のマタギは何回かテレビで特集されたようで、そのビデオを見ながら最近の自然や動物についてを伺うことが出来ました。
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by nipponhike | 2011-09-27 09:22 | ■見学