ヒトリダチ

2011年 9月24日(土) 雨 のち 晴れ ②

天然杉。近所のおばあちゃん

駐車場に戻って、来た道を引き返していた途中に、家の畑で作業していたおばあちゃんがいたので、この辺りの森林について聞いてみることにしました。

おばあちゃんは青森の産まれで、50年前にこちらに嫁いで来たそうです。当時のことや今のこと、いろいろお話をしてくれました。

この森では山菜が生えていて、昔は春になると山菜採りに良く出かけて、ゼンマイやキノコなどを沢山採ったそうです。

そして、今僕が走って来た道は、「ガソリンの道」だったようです。ここで言うガソリンとは機関車の事で、ガソリンで動く森林鉄道のことを「ガソリン」「ガソ」と呼んでいました。鉱山や林業が盛んだった時は、いたるところに線路があり、それは住民の移動手段でもあったそうです。おばあちゃんはガソリンに乗って嫁いできました。

クマのことを聞くと、ここ10年くらい前からクマが里へ降りてくるようになって、その原因は山に道をつくり過ぎたためだと言っていました。道路や林道が増えることで、動物の行動範囲や棲処が減ってしまうのです。そして秋田は人工林の問題も大きいと思います。

最近クマが出たか聞くと、「昨日の朝、あの山から降りて来て、川を渡ってあの家の栗を食べてただよ。」と平然と返されて驚きました。大きなオスのクマが、150mくらい先にある家の栗の木に登って、まだ熟していない栗を落として食べて帰ったそうです。でも、クマは明け方と日暮れに動くから、その時だけ気を付ければ大丈夫と言っていました。山に餌が多ければ降りて来ないし、少なければ降りてくる。その年によって違うようです。

その他にも、この辺も10月の中頃になると紅葉がとても綺麗なこと。青森のリンゴでも、弘前(ひろさき)の南にあるリンゴ園が美味しくて、フジリンゴが一番だということ。11月には真赤なリンゴ園が素晴らしいこと。そして、昔は親の言うことが絶対だから、好きな人がいてもその人とは結婚させてもらえなかったことなど、釜を持ったままいろんな事を話してくれました。

その土地に住む人の話は、直接心に届くようで記憶に強く残ります。ありがとうございました。

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秋田県の米といえば「あきたこまち」。その中でも最高のものがこの土地でつくられているそうです。土壌の下の方にある青い粘土層が、米の粘りを出していて、それがおばあちゃんの住むこの土地独特の地質なんだと教えてくれました。
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by nipponhike | 2011-09-25 00:16 | ■日記